中学生の頃からファッション雑誌を読み、都会に服を買いに行っていた田舎の青年は大きくなり、服に携わる仕事に関わろうと考え、繊維の研究をするため大学の化学学科に入る。
大学で高分子化学の研究を進めるにつれて、繊維ではなくアパレル、服作りをしたいと志すが大学に通い安定した未来がありそうな状況で、アパレルという先の短いような儲からなそうなことを好きだからという理由のみで進路を変えてよいものかと悩んだが、文化服装学院に入る。
文化に入り、服作りを始める中でデザインとは何なのか?という問いに対して、デザインは身近な誰かのために提供するものという、今のiTyadの原点の考えに落ち着く。
デザインは誰かに学ぶものでもないような気がして、服を作る上でパターンを理解する必要があると思いパターンを学んだが、ある程度理解したところでデザインに関して掘り下げたいと思い学院を中退し大学院でデザインコースに入る。
ここでの自由な2年間の中で、今のデザインに対するアプローチを獲得したように思う。
卒業し、上海でニットの生産管理をメインにする会社で、ニットについての見識と生産背景を理解した上で、デザインサイズのカジュアルオーダーのシステムを構築し、iTyadを始めた。
このシステムを使えば、もっと面白いものづくりが出来るのではないかと考えている。